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~お知らせ~
井上弘久体調不良のため
9/23-24神戸公演は中止となりました
ご予約いただいておりました皆さま、心待ちにされていました皆さまには
誠に申し訳ございませんが、連続公演から来る過労と思われます。
どうかご理解頂けますよう、お願い申し上げます。
なお、10月7日東京公演からスケジュール通りの舞台活動を再開してまいります。
引き続き 独演『椿の海の記』にご注目下さいますよう、お願い申し上げます。
東京公演のチケット販売も従来通り承っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
introduction


石牟礼道子の
椿の海の記
出版 1976年
―井上弘久
90年前の水俣 まだ有機水銀に汚される前の豊かで美しい海と山。
その自然に囲まれて育つ4歳の石牟礼道子=みっちん。




私は驚きながら読み進む。
自然と人間と生き物たちと神々が、
共に生きて暮らしていた世界が、
貧しくとも人情が通い合う、
こんなに豊かな世界が、ついこの間まで、
この日本にもあったのだ、と。
そして決意する。
残りの役者人生をかけて、
『椿の海の記』を演じつづけようと。
もはや現実には消滅したかのようなもうひとつのこの世を・・・
自分と皆さんの心に、蘇らせるために・・・
4歳の自分=みっちんを主人公にした石牟礼道子の自伝的小説(全十一章)。
4歳という、通常は言語化されることのない時期の、自らの自意識の目覚めを描ききって、
世界文学的にも他に類のない奇跡の書。水俣病患者たちに生涯寄り添い続けた
「石牟礼道子という魂のすべてが語られている」(渡辺京二氏)と言われる傑作である。
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